初心者向けネットでお小遣い! ちょっぴりHappyな副収入10話

チュンチュン。

次の日、朝早く目が覚めると、隣にはネグリジェを着た女村長が寝ているわけもなく、夢落ちというわけでもなく、普通に目を覚ました。机の上には自分が持っていたPCが置いてあった。

ちゃんと、荷物も持ってきてくれたんだな。

朝ごはんのいい匂いにつられて降りていくと、白いエプロンをつけた女村長が声をかけてきた。

「おはよう、よく眠れたかしら?」

「おはようございます、村長さん。よく眠れました。」

パシャリ。パシャリ。パシャリ。

「何をしているのかしら?」

パシャリ。

「すいません、スマホがうれしくって。写真をインスタにですね。ほら、こんな朝食久しぶりじゃないですか、リアルメイドに人妻キターでリア充アピールってやつですよ。」

「・・・。」

パシャリ。

「コホン、食事中はおやめになって、マナー違反ですわよ。」

「そうですね。すいませんでした。」

いかん、いかん、今かなりドン引きだったぞ。

さわやか村人モードの自分を思い出すんだ。

心を切り替えた、村人は、女村長に尋ねた。

「私の畑はどこでしょう?起きるのが遅くなりましたが、今からでも家畜の世話をしましょう。鶏から始めますか?」

「畑はビニールハウスで人手は足りてますし、肉と卵ははスーパーで買いますわよ

。ふふふ。」

「・・・水汲みは?」

「水道がありますわよ。」

「・・・掃除は?」

「ここにルン〇が。」

「川にせんた」

「全自動洗濯機がありましてよ。」

「じゃあ何のために私はここに?

はっ、もしや一人寝をなぐさめるための、チョメチョメ的な役割のために」

「ゴホン、違います。」

しまった心の声がただ漏れだった!

「私があなたにしてほしいのは、ずばり、ブログを作って村の宣伝をすることです!!」

「なんですと!

僕はそんなことしたことありません。普通の村人Aいや村人Cです。」

「ほら、あなた、ここに来るまでの冒険をブログに書いていたじゃない。

あれ、けっこう評判がよかったのよ。

野宿の様子だとか、狩りボーイってかっこいいじゃない。

今じゃかなり珍しいから。

しかも、歩きながらの移動ってダイエットにもいいしね。

アクセス数もかなりいい線いってたし、ランキングも1位とかとってたじゃない。」

「・・・。」

「私、あのブログのファンで、ほら、sontyo222ってハンドルネームでコメントをよく書き込んでたんだけど、覚えてないかしら?」

「たしかに、sontyou222さんは、よく来てくださってましたが、おっさんかと思っていましたよ。」

「私、あのブログを読んでそろそろ来るころだと思ってあたりを付けて待っていましたの。」

ス、ストカー!?

「プロフィール画像、記事の内容から一目であなただってわかりましてよ。ふふふ。」

まじもんのストーカー!?俺ってやばいのか?

?あれ?じゃこの村は?

「村長、はやり病は?」

「インフルエンザで100歳のおばあさまがね。ほら、お年には勝てなくて・・・。」

「・・・盗賊は?」

「盗賊の恰好をしたお医者様がね。ほら、あの時は、ちょうどハロウィンでしたから。いたずらがひどくってね、ふふふ」

「・・・若者の人口流出は?」

「若い人は町に憧れますでしょう。でも、皆さんお盆とお正月には帰省しますわよ。」

だまされたー!!

「ふー、ふー」

落ち着け、自分。

うすうす気づいていただろう。

立派な朝食と素敵な部屋。

窓から見えたのは、元気な年寄りのラジオ体操。

人間の大きさを見せるんだ。変えられないものを受け入れる力をー!

「む、村人さん、目、目が、怖いですわよ。」

「村長さん、私の仕事は、ブログを作って村の宣伝ですね、わかりました。私にお任せください。」

村人は、走って二階からPCを持ってきた。

慣れた手つきでPCを操作すると、自分のブログ『村人Cの冒険ブログ』を立ち上げてみた。

しばらく更新していなかったブログには広告が入って見ずらくなっていた。

 『来たれ若人!田舎でのんびり悠悠自適生活!  By:女村長ふふふ』

つづく

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする